講演会「安倍政権と教科書・採択問題」に参加して

 6月11日、「神奈川の教科書・採択問題に取り組む会」主催の講演会に参加しました。講師は、山口二郎氏(政治学者・法政大学教授)です。そして、今は「安全保障関連法案に反対する学者の会」の呼びかけ人としても力を注いで活動しているとのことでした。

その中で、
*歴史を学ぶことの重要性を強調し、1930年代と2010年代の類似性として、「権力は、メディアと学問教育をまず攻撃する」ことをとりあげ、間違いを繰り返さないために、失敗の歴史をかみしめることが必要である。
*権力による「知の破壊」としての教科書検定
*過去を支配する者は、未来まで支配する・・・歴史の改ざんによる権力の正当化と持続
*現在を支配するものは過去まで支配する・・・権力による歴史の改ざん…などを話され、今、まさに安倍政権が推し進めている
「安全保障関連法案」の採択が、「戦争に参加するための法制度」であることを訴えていました。

そして、講演の中で、オーウェルの小説「1984」の中にあった「新語法」
戦争は平和     自由は隷属       無知は力
が、今の日本の中で実際に起こっているのでは・・・・。
この話を聞いて、それこそ「日本の存立危機事態」ではないかと思いました。

講演会が終了した後、主催者から、署名活動への参加の呼びかけがありました。
神奈川県と横浜市に提出するものです。 
<趣旨>は、
1、 教職員の意見が反映される教科書採択制度を求める
2、 横浜市の教科書採択地区の細分化を求める

市民自治をめざす神奈川の会でも、署名活動に参加することにしました。
皆様のご協力、よろしくお願いします。