増え続ける焼却灰
福島第一原発の事故の発生により、大気中や地表に放出された放射能は雨で流され下水処理施設に集まり、処理過程で発生する汚泥焼却灰に含まれる放射能は凝縮され、セメントなどへの再利用も難しく保管場所に困る自治体が続出しています。横浜市も、神奈川区の下水処理水も送られている北部泥資源化センター(鶴見区)、南部泥資源化センター(金沢区)に合わせて約5000トン(10月末)保管されています。
最高放射能値は13,200ベクレル/㎏という高い数値が出ています。
問われる国と自治体の取り組み
本来、廃棄物処理は「自区内処理」が原則です。しかし、これまでの経験を超えた放射能対策は市町村の能力を超える問題であると言った意見もあります。国は早期に対策のガイドラインを示すこと、東京電力に対しても敷地の提供など協力要請も行うべきです。
市民も向き合う課題
当面は、横浜市としてよりリスクの少ない保管や処分のあり方を検討し、市民の合意形成に向けて丁寧な議論が必要です。最も深刻な事態が続く福島の人々とともに私たちも向き合わなければならない課題です。