講演会 「どこまで聞こえていますか? ~日本の「戦争体制」と壊憲の足音」 に参加して

1月25日かながわ県民センターで、纐纈厚(山口大学名誉教授)氏の講演会に参加しました。開催趣旨は、「戦争させない・改憲させない」の議論を職場・学園・地域でつくりだそう!です。

先の衆議院選挙で、自公政権が過半数割れの少数与党になり、石破政権は改憲にまで手を付ける余裕がないのでは・・・という浅はかな思いを少し持ちながらの参加でしたがトンデモナイ!!でした。

石破首相も「在任中の改憲発議」を明言している、岸田軍拡路線をしっかり継承するし、何よりも石破首相の持論は「アジア版NATO創設」「アメリカとの核共有」であることを再確認すべきとのこと。

日本の軍事大国化の道筋は、安倍政権が起動し(戦争法、内閣で集団的自衛権の容認)、岸田政権が拍車をかけ(安保3文書、敵基地攻撃能力、43兆円の軍拡予算)そして石破政権が総仕上げにと着々と準備されているとのこと。

石破政権は少数与党ではあるが、軍事大国化を進めたい勢力は野党の中にもしっかり存在していることは認識すべきと。

アメリカは、トランプは、自国の金は出さない、アジアのことはアジアでどうぞ、でもアメリカの武器は買えと言ってくるだろうと。

纐纈氏は、「軍事大国化は貧困大国化」への道ですと、きっぱりと述べました。

最後に、「敵を持たない安全保障」政策の構築を、死語となった「専守防衛」を今こそ前面にと訴えました。

以上は、講演会の内容の一部に過ぎません。憲法9条改憲(自衛隊加憲)、韓国の戒厳令宣布の問題と日本の自民党改憲案(緊急事態法案)など多岐にわたる内容でした。

左右の分断に加えて、更に深刻になった上下の分断(富裕層と貧困層と薄くなった中間層)を眼の前にして、地域から生活者の現場から何ができるか、改めて問われることになった講演会でした。