事務所バザーから見える地域の課題
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毎週日曜日の午後にオープンしている事務所バザー、大分地域の皆さんに周知されてきたようで、毎週のように訪れてくださる方や、不用品を持ってきてくださる方が増えてきました。この2か月ほどは、「家を解体するので、不用品を持って行ってほしい」と事務所にいらっしゃる方が数名ありました。お聞きすると、事務所を訪れる方は家主ではなく、「実家を整理」しているお子さんというケースが多く、こちらのスペースの関係で多くをいただくことができない場合が多く、心苦しく思うことも。そしてここに「空き家問題」も出てきます。両親が二人で生活できている間は、子供が口出しせずとも良かったのに、両親のどちらか、または両方が体調不良となれば、その「実家」はたちまち空き家となり、遠方に住む子供にとっては、「とりあえず放置」となってしまいます。
横浜市における空き家率は約1割(総住居数に対する空き家割合)で、ここ数年は微増とのことですが、今後も空き家は増えると予想されます。資産であり、愛着のある実家でもある住宅を有効活用できるしくみがあれば、地域の活性化につながることも、地域の福祉の拠点になることもあるでしょう。すでに、実現している事例もありますが、困難なこともあるようです。地域の大きな課題が、事務所バザーから見えてきました。