利用者を置き去りにし、横浜市高齢者食事サービスが終了!

横浜市は、1995年から行っている高齢者食事サービスを、今年の3月31日で終了しました。この事業は、訪問による食事の提供と安否確認を行うことで、高齢者の在宅を支援することを目的として行われてきました。ところが、サービスを利用している方々へ、そして関係事業 者へ2月初めに突如「終了します」というお知らせが来ました。
横浜市高齢者食事サービスの現場を担っている当会のメンバーから、以下のような怒りの声が上がっています。・・・・・・・・・・・
横浜市からきた終了のお知らせには「現在では、さまざまな民間事業所が栄養価の高いお弁当を提供している。安否確認にしてもICTを活用した民間事業者による様々な安否確認機器も充実しているから、事業は終了する」とありました。
とんでもありません!
私が携わっている団体のサービスを利用している方は、この1月から3月まででも、月平均 の配食数は、114食です。横浜市からの補助は、1食あたり324円で、利用料金729円で、ご利用になっています。
それを、いきなり「民間事業者がたくさんあるからそちらをどうぞ」とは、高齢者の生活実態をあまりにも無視しています。食事サービスを利用している方は介護度2以上の方です。ケアマネージャーの支援はあるでしょうが、「はい、そうですか、では他を利用します」とすぐに対応できるわけはありません。食べ慣れて舌になじんだ食事と届けてくれる顔なじみになったメンバーと切れてしまうという大きな変化です。
そして、いくら安否確認機器が充実しているとはいえ、新たに利用するには費用もそれなりに掛かります。
- 利用者の中には、 1053円と高くなっても引き続き私達の一般の食事サービスを利用しているかたもいらっしゃいますが、他の事業者にも移らないで利用を諦めた方もいます。
横浜市全体では、何人の方が諦めたでしょうか。 安否確認のない食事だけの利用になったでしょうか?
利用者を置き去りにした「終了」はひどすぎます。
・・・・・・ こうして、横浜市は高齢者の在宅支援の大きな仕組みを廃止しました。夏に行われる市長選挙の際には、高齢者食事サービスに対する考え方も考慮に入れなければと思います。