酷暑の中、ヘルパーは行きます・・・現場からの訴え!

お彼岸になったところで、ようやく酷暑が収まったようです。去年にも増して厳しい日が多くなっていますが、地球温暖化という生易しい言葉ではなく地球危機といわれています。この厳しさはこれからも続くしもっともっとひどくなるのではと、それこそ危機感を持っています。

 

当会には、訪問ヘルパーに携わっているメンバーが多くいます。酷暑の中を、利用者さんが待っているからと使命感を持って伺っています。もちろん、冷たい飲み物を持って、ネッククーラーなど熱中症対策をしながらですが。しかし、それでも酷暑は体にこたえます。

又、利用者宅でのクーラーが効いていないトイレや浴室、台所の掃除や調理などもきついとのこと。ヘルパーの高齢化も進む一方です。夏の酷暑の中の移動とケア活動は、危険と隣り合わせと言っても過言ではないでしょう。

この酷暑で、体調を崩して復帰は無理とか、ケア活動を減らすヘルパーもいるとのこと。

そして、新しいヘルパーが入ってくれたという話もなかなか聞こえてきません。

酷暑だけではありません。激しい雨や風の中でも、雪の降る中でも、待っている利用者さんのことを考えると、休みにすることはなかなか難しいものがあるとのこと。

 

しかし、政府は昨年の4月から訪問ヘルパーの基本報酬を2~3%下げました。ヘルパーの人手不足がこの間絶え間なく訴えられてきていたにもかかわらず。

 

政府は、「処遇改善加算などの加算があるのでは」と言っていますが、加算取得には、事務作業が多く付随しているので、人手不足の事業所、特に地域できめ細かな対応を行っている小規模な事業所にとっては負担が大きく取得できない事業所も多くあります。更に、物価高騰や賃金アップに付随する経費負担が増えている状況では、基本報酬の下げ分を補填するような加算にはなっていません。

 

とにかく、訪問介護の基本報酬を増やすことこそが、すぐ必要です!と、現場からの切迫した声が聞こえてきています。訪問ヘルパーを必要としている高齢者とそして家族のために。

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